【虐待件数×189通報問題】
-児童虐待通告件数
今日は、日本の児童虐待にまつわるお話をご紹介します。
2014年度は約8.9万件と児童虐待の通告件数が厚生労働省の調査により、2015年の年末に判明しました。
この数字は年々増えており、児童虐待の問題はますます深刻化していることが明らかです。
通告されて助け出されるケースも深刻化しており、助け出された時にすでに失明しているなど、回復できない傷を負った子どもが年々増えています。
-わたしたちが、できること
「虐待」ってどこから…?を知ること。
▼児童虐待は、かんたんに言うと、以下の4 種類に分類されます。
- 身体的虐待:殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせるなど。
- 性的虐待 :子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又はさわらせるなど。
- ネグレクト:家に閉じ込める、食事を与えない、重い病気になっても病院に連れて行かないなど。
- 心理的虐待:言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱いなど。
虐待に大きいも小さいもありません。
「あれ?」と思った時が、小さな命を救うタイミングです。
-「189問題」~長すぎる音声ガイダンス~
児童相談所 全国共通ダイヤル 189 をご存知でしょうか。
虐待かも…と思った時に連絡すると児童相談所に相談できる電話番号です。
最近では児童虐待通報電話の「189」に、ある問題点が浮き彫りになりました。
それは、1~2分の音声ガイダンスを待たないと通報できないこと。
長い音声ガイダンスを理由に通報した人の75%近くの人が途中で通話を切ってしまっていることが問題となり、届けるべき声が届かない事態が発生。
年々、虐待通報件数の数値が上がっていることを冒頭で述べましたが、ほとんどの通報が、通話に入る前に切られてしまっている悲しい現状があります。
-「あれ、虐待かな?」とおもったら…
189問題だけではなく、児童福祉を取り巻く課題はたくさんあります。
昨今では、少しずつですが、改善・整備されているように感じます。
もし、近くで「あれ、虐待かな?」という場面に遭遇したら、児童相談所 全国共通ダイヤル「189」にお電話を。
少し長いですが、1~2分の音声ガイダンスをどうか待ってください。
通報が受理されると、自治体によって異なりますが24~48時間以内に安否確認をすることになっています。
少しでも、おかしいな?と感じたら、勇気をだして「189」へ連絡を。
あなたの電話1つで救える「命」があります。
【レポート:実行委員ゆきまる】