【エンパワ日記】見返りを求めない支援の見返り

カナエール2017チーム横浜イエローの「ぴえん」です。
私はIT・通信関係で研究職の主査クラス(サブリーダ、係長)をしていて根っからの理系男性です。そんな私がなぜカナエールのボランティアを始めようと思い、何を感じたのか。
私はカナエールに参加できて本当に良かったと思っています。そして、もっと早くにカナエールに出会い、スピーチコンテストから参加しておきたかったとも。
今回は私たち横浜イエローの活動の様子についてお伝えするとともに私自身がボランティアを始めた経緯と実際にやってみて感じるボランティアの魅力をお伝えしたいと思います。
■きっかけは会社のスキルチェック
チームワークや対話力などが評価される研修を受けた時のことです。事前に上司からもアドバイスをもらい、しっかり準備して臨んだので普段よりも力を発揮できました。一緒のグループだったメンバの中では一番良かった自信があります。
そして後日結果が帰ってくるとそこには予想よりも低い評価がズラリ…
「もしかして、ものすごく良い評価だったりしちゃうんでは?」などと見当外れな期待をしていた自分が急に恥ずかしくなったのを覚えています。
指摘された課題点には納得していてなんとか改善を図りたいのですが、仕事では個人ワークが多いのでそういったスキルが鍛えにくい。そこで会社の外に目を向けました。社外の活動と言えばボランティア。人と深い関わりを持つようなヘビーなボランティアが無いかと色々探しました。
そうして見つけたカナエール。協賛企業も活動内容もしっかりしていてチームで取り組むボランティア!一目でビビッときました。これこそまさに自分が探していたもの!!

■実際にやってみて感じる魅力
やはり何より自分のためになるところです。特に狙い通りだったのは会社の研修で指摘された課題点と向き合う機会が多いところ。そして私はもともと塾講師もやっていた経験があり人の成長に携わるのが好きなので、うちのルンジャーのパクが少しでも成長するのに関われればそれだけでも楽しいです。
良い意味での予想外は普段の仕事や生活ではおそらく知り合えないすごい人と知り合う機会があること。エンパワもそうだし、ルンジャーの目指す職業の人で普段なら話を取り合ってもらうことも難しい有名人が支援活動への協力という理由でインタビューに答えてくれたりします。
やってみてから実感する一番の魅力はルンジャーのスピーチで語られる生い立ちや夢、言葉から力をもらい、その過程となるチーム活動が自分自身の気持ちの変化や内省、成長につながることです。チーム活動を通じて感じたことを少し紹介していきます。
■チーム活動を通じて感じたこと
①施設訪問
私が最初に参加したチーム活動はパクの施設訪問でした。その施設では子供達は自分のお小遣いの収支を記録したり自炊や家事をしたり色々な役割の当番を任されています。そのためパクも想像より遥かにしっかりしていて感心しました。先生方によれば施設を出た後の生活が厳しいからこそ生活指導をしっかりするそうです。先生方は本当に子供達を想っていて素晴らしかったです。そして私にとっては生活面で見習うべきところが多々ありました。
②合宿
スピーチ原稿を作るための最初の山場。様々なワークを通じてパクの夢を実現したい理由や価値観を深く聞きました。その過程でパクの価値観に通じる生い立ちについてもたくさん話してもらいました。そして合宿最後に行われた初回のスピーチ。簡単にはさらけ出せないような生い立ちまでも皆の前で一生懸命に話す姿を見て純粋にすごい!と感じました。
③仕事人インタビュー
ルンジャーが目指す職業の人に話を聞きに行く仕事人インタビュー。パクは看護師を目指しているので透析専門のクリニックにおじゃまして色々な役割の医療従事者5名の方々から座談会形式でインタビューを受けました。院長さんがカナエールでの活動経験があり、スタッフも社会貢献に積極的な方々が多いため、お忙しい中でも多くの方々にご協力を頂けました。大変感謝するとともに素晴らしいクリニックであると感じました。医療という命に関わる現場に長く勤めてらっしゃる方々の生の声や体験談は私にとっても深く考えさせられるものでした。このインタビューの様子はコンテスト当日のスピーチ前に上映する紹介ビデオでご覧頂けます。

■最後に
私は支援活動をすることでルンジャー本人に感謝されるといった直接的な見返りは求めていませんが、間接的にはお釣りがくるほどたくさんの見返りがあります(もちろん感謝されるのは大歓迎)。誰かのためだけにやるボランティアよりも自分のために好きでやるボランティアのほうが長続きすると思いますし何より楽しい!好きでやってることが自分の役にも人の役にも立つなんて素晴らしいですよね。
本番のスピーチをご覧になられる皆さまにとっても金銭的な支援による社会貢献の意味合い以上に得るものがたくさんあると思います。
参加を検討してらっしゃる方は是非ご来場ください。
(横浜イエロー:ぴえん)