カナエールのこと、覚えていますか?

2年前のカナエール。
初めてエンパワとして参加しました。
スピーチコンテストも間近になると、120日間を共にしたカナエルンジャーは、歳の離れた弟のような、かわいい息子のような存在になっていました。
「そんな弟(息子)の勇姿を、ぜひ誰かに見てほしい!!」
とは言え、なかなか声をかけられる人もいなかったので、身近なところで、家族2人に見に来てもらうことにしました。
私の家族は、私がカナエールの活動に参加していること知っていましたが、児童養護施設や社会的養護についても知識はほぼゼロ。
そんな2人の目に、スピーチコンテストはどのように映ったのか、改めて聞いてみました。
そもそも2年前のこと。
覚えているのでしょうか…?

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◆カナエールのこと、覚えていますか?
―覚えています。
こんな取り組みがあるのかと驚いた。奨学金が時間をプレゼントすることに繋がると言うことを初めて意識しました。
※カナエールでは、月々の奨学金3万円を「時間のプレゼント」という考え方をしています。
月々の奨学金3万円は、アルバイト37.5時間分に相当します(時給800円の場合)。これは、睡眠、勉強、友達との時間を削ってアルバイトに励む奨学生への時間のプレゼント。“時間のゆとり”は“心のゆとり”として、卒業までの生活を意欲面でも支えます。
―覚えています。
いろんな方々が幅広く活動を応援してる事にビックリしました。
◆スピーチコンテストに参加する前、児童養護施設や、そこに暮らす子どもたちに対して、何かイメージを持っていましたか?
―漠然と『恵まれない、可哀想な子』というイメージでした。
―児童養護施設の存在は知っていましたが、内容までよく知りませんでした。親と一緒に生活できない子どもたち(私が思っていた子どもたちとは、親と死別した子どもたち)が施設に引き取られて一緒に生活する場所だと思っていました。親から虐待を受けた、経済的な理由で一緒に生活できない子どもたちも含まれているという事までは理解していませんでした。
◆スピーチを聞いて、どのように感じましたか?
―辛い経験に埋もれず、各々の境遇を受け入れ、そこから自分のやりたいことを見つけて、原動力にもしていることが凄いと思いました。
―皆さんが自分の将来のやりたい仕事についてしっかりとした目標を持っていることに凄いな!と思いました。自分が皆さんの年齢の頃は、ただ、のほほんと毎日を過ごして自分の将来について深く考えてなかった様に思います。
◆スピーチを聞く前と聞いた後で、児童養護施設やそこに暮らす子どもたちへの印象は変わりましたか?
―とてもいろんなことを考え、自分に出来ることをしっかり見つけたい、実現させたいという気持ちを強く持てる子たちが多いのではないかと考えさせられました。
―何も知らない時は、児童養護施設に対して暗いイメージを持っていましたが、子どもたちを支えるのに多くの理解者、支援者がいらっしゃる事を改めて知ることが出来ました。如何に自分が何も知らなかったかを教えていただきました。子どもたちも一人、一人が自分の目標に向かってしっかりと努力をし、歩いている事を感じさせて頂きました。

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カナエルンジャーのスピーチを聞いて感じることは、もちろん人それぞれです。
でも、きっと、聞いてくださった皆様の心の何か響く言葉があるはずです。
印象に残る表情があるはずです。
皆様の心に何が響くのか、ぜひ会場に来て、一人一人感じていただきたいと思います。
(実行委員:なかちゅん)