投稿

いま、わたしにできること

あの時から、5年。
カナエールとの出会いは、継続サポーターをしている友人からスピーチコンテストへ誘われたことがきっかけでした。
学生時代に遊戯ボランティアで児童養護施設の子どもと関わっていてたわたしは、18歳の子たちがどんな夢を持っているのか興味があり、見に行くことにしました。
カナエールの仕組みもよくわからず出向き、会場で理解したことは、カナエルンジャー1人に3人の大人がチームを組んでコンテストに挑んだ、ということ。一緒に生活している人でもなく学校で会う人でもない、きっとスピーチコンテストに出るために初めて出会った4人が120日間、カナエルンジャーの夢について語る、スピーチという作品を作り上げること。
とっても面白そうだなと思いました。いつかわたしも「エンパワ」をやってみたいなと。
さらに読む

【カナエール2017】元施設出身者から見たカナエールボランティア

カナエールボランティアのメンバーに、過去に児童養護施設・自立援助ホームで過ごした経験を持つメンバーがいます。
私も過去に児童福祉の養護を受けた者の一人です。
私が施設を退所後、大学に進学したのは今から9年前の2007年。
当時は、奨学金の選択肢が乏しく私が受けることができたのは「日本学生支援機構」の奨学金のみでした。
卒業して5年経った今でも毎月2万円の返済を続けています。
奨学金を受けていた学生時代もギリギリの生活。
卒業してから社会人2年目までは、頂けるお給料も高くはないため、苦しい生活が続きました。
生活も仕事も安定してきた頃、自分のような生い立ちの子どもたちに寄り添える支援ができないかと探し、
3年前に出会ったのが「カナエールボランティア」でした。


カナエール1年目の役割は、カナエルンジャーのスピーチ前に上映する動画制作担当のクリエイター。
ビデオカメラ越しに映る高校生カナエルンジャーが
「夢について」、「苦しい過去について」自分と向き合い、成長する姿を目の当たりにした時は、感動と達成感の気持ちでいっぱいになりました。
それと同時に、血のつながりもない、育った環境もまったく違うたくさんの大人たちが本気になって、カナエルンジャーと一緒に泣いたり笑ったりしている姿を見て、自分のことのように考えてくれる大人がそばにいて、応援してくれている光景を見て、私はとても羨ましい気持ちになりました。
 

なぜなら、施設を退所すると、苦しい時・悲しい時に話しを聞いてくれる親や頼れる親がいないため、一人で乗り越えなくてはいけないことが多いからです。
お金の支援も必要ですが、施設出身者や里親家庭の出身者には「信頼できる大人との継続的関係」が重要だと思います。
カナエールは奨学金の支援だけではなく、カナエルンジャーにとって大切な、人との繋がりも築けるプロジェクなので、私はカナエールボランティアを続けています。
私と一緒にカナエールボランティアをやりませんか。

(レポート:実行委員 ゆきまる)


12月~1月にかけて、カナエール2017のボランティア説明会を実施いたします。
みなさまのご参加をお待ちしています
12月4日(日)  13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水)  19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木)  19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日)  13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
ボランティア説明会への参加申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。

『どんな環境で生まれ育っても、夢と希望を持って笑顔で暮らせる社会に』

しなやかに、自分らしく生きる女性を応援するプラットフォームサイト「Rhythmoon(リズムーン) 」に、ブリッジフォースマイルの広報担当の植村がインタビューが掲載されています。
カナエールについても触れていますので、ぜひご一読ください。
http://www.rhythmoon.com/column/2015/12/post-1554.html
子どもの貧困、虐待のニュースは度々聞かれるようになりましたが、その受け皿となる「児童養護施設」の認知度はまだまだ高いとは言えません。
そこで生活している、または生活してきた子どもたちがどのような子どもたちなのか、ぜひご自分の目で、耳で感じてください。
「実際に彼らに会っていただくと、イメージはガラリと変わるかもしれません。」
 

【虐待件数×189通報問題】

-児童虐待通告件数
今日は、日本の児童虐待にまつわるお話をご紹介します。
2014年度は約8.9万件と児童虐待の通告件数が厚生労働省の調査により、2015年の年末に判明しました。

過去最高の8.9万件。

過去最高の8.9万件。


この数字は年々増えており、児童虐待の問題はますます深刻化していることが明らかです。
通告されて助け出されるケースも深刻化しており、助け出された時にすでに失明しているなど、回復できない傷を負った子どもが年々増えています。
 
-わたしたちが、できること
「虐待」ってどこから…?を知ること。
▼児童虐待は、かんたんに言うと、以下の4 種類に分類されます。

  1. 身体的虐待:殴る、蹴る、投げ落とす、激しく揺さぶる、やけどを負わせるなど。
  2. 性的虐待 :子どもへの性的行為、性的行為を見せる、性器を触る又はさわらせるなど。
  3. ネグレクト:家に閉じ込める、食事を与えない、重い病気になっても病院に連れて行かないなど。
  4. 心理的虐待:言葉による脅し、無視、きょうだい間での差別的扱いなど。

 
虐待に大きいも小さいもありません。
「あれ?」と思った時が、小さな命を救うタイミングです。
 
-「189問題」~長すぎる音声ガイダンス~
児童相談所 全国共通ダイヤル 189 をご存知でしょうか。
虐待かも…と思った時に連絡すると児童相談所に相談できる電話番号です。
最近では児童虐待通報電話の「189」に、ある問題点が浮き彫りになりました。
それは、1~2分の音声ガイダンスを待たないと通報できないこと。

毎日新聞2016年3月4日 朝刊より。

毎日新聞2016年3月4日 朝刊より。


 
長い音声ガイダンスを理由に通報した人の75%近くの人が途中で通話を切ってしまっていることが問題となり、届けるべき声が届かない事態が発生。
年々、虐待通報件数の数値が上がっていることを冒頭で述べましたが、ほとんどの通報が、通話に入る前に切られてしまっている悲しい現状があります。
 
-「あれ、虐待かな?」とおもったら…
児童相談所 共通ダイヤル「189」

児童相談所 共通ダイヤル「189」


189問題だけではなく、児童福祉を取り巻く課題はたくさんあります。
昨今では、少しずつですが、改善・整備されているように感じます。
もし、近くで「あれ、虐待かな?」という場面に遭遇したら、児童相談所 全国共通ダイヤル「189」にお電話を。
少し長いですが、1~2分の音声ガイダンスをどうか待ってください。
通報が受理されると、自治体によって異なりますが24~48時間以内に安否確認をすることになっています。
少しでも、おかしいな?と感じたら、勇気をだして「189」へ連絡を。
あなたの電話1つで救える「命」があります。

【レポート:実行委員ゆきまる】

【メディア掲載】Rhythmoon:未来へ紡ぐストーリー

しなやかに、自分らしく生きる女性を応援するプラットフォームサイト
Rhythmoon(リズムーン) 」にて、
ブリッジフォースマイルの広報担当の植村がインタビューを受けました。
『カナエール』についても触れています。ぜひご一読ください。