【チラシ配布中!】カナエール2016夢スピーチコンテスト
カナエール 2016 夢スピーチコンテストのチラシができました!
以下よりダウンロードしていただき、お知り合いにご案内いただけたら幸いです。
チケット代はコンテストに出場する若者たちの奨学金に充てられます。みなさまのご来場が、若者たちを意欲と資金の両面から支えます。
ぜひ会場で彼らのスピーチに耳を傾けてください。ご来場を心よりお待ち申し上げます!
【PDF】カナエール2016_チラシ
カナエール 2016 夢スピーチコンテストのチラシができました!
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チケット代はコンテストに出場する若者たちの奨学金に充てられます。みなさまのご来場が、若者たちを意欲と資金の両面から支えます。
ぜひ会場で彼らのスピーチに耳を傾けてください。ご来場を心よりお待ち申し上げます!
【PDF】カナエール2016_チラシ
カナエールが支援している、児童養護施設から進学を目指す若者たち。彼らはその育った環境ゆえに、進学における格差だけでなく、持てるキャリア観が限られるという希望の格差も抱えています。彼らの抱えるハンディキャップにフォーカスしたコラムをご紹介します。
このエントリーはなんとなく「生きづらい」ひとたちの、なかなか「知らない」リアルを切り取るWEBマガジン、Plus-handicap(プラスハンディキャップ)の2014年6月19日付の記事を、サイトの承諾を得て引用しています。引用元の記事はこちら。
「夢を持とう!」や「人生でやりたいことって何?」と若者に対して質問を投げかける大人は、いつの時代にもいます。ポジティブな内容の質問ですし、悪い質問でもありません。ただ、先進国であり、世界有数の経済大国である日本でも、経済的な背景から夢なんて持てないという若者がいることも事実です。18歳で高校を卒業すると同時に、児童養護施設を出て行かなければならなくなる若者はその中に含まれます。
大学進学率20%、大学中退率30%という事実
児童養護施設退所者の大学進学率は全国平均75%に対して、20%。進学した大学での中退率は全国平均の3倍にあたる30%という数値が出ています。大学に進学しにくく、中退しやすいのが児童養護施設出身の若者たちです。
児童養護施設には親を頼れない子どもたちが約3万人生活していますが、彼/彼女らは18歳で高校卒業と同時に施設を退所することになります。親を頼れないということは、自分の力で生活しなければならないということ。例えば、大学に行くということになれば、衣食住に関わる自分の生活費はもちろん、学費もすべて自分自身が負担しなければならなくなります。施設で生活していることで、18歳から先の自分の人生がどのような状態に陥りやすいか分かっているぶん、進学という選択をとらない子どもが多いのです。
自力で学費を稼いでいたり、家にお金を入れている学生もいるとは思いますが、親元で育つ多くの子どもたちは、家族からの経済的な援助を受けながら学生生活を送ります。また、親元を離れて一人暮らしをしている学生もいますが、実家という帰る場所があります。経済的援助、そして帰る場所があるという2つの事実は、施設退所者の学生にはありません。お金と家族の温もりが、そもそも不足しているなか、学校に通い続けるのはなかなか難しいものがあります。また、周囲の学生が友達と遊んでいたり、楽しい時間を過ごしている裏で、学費と生活費を稼ぐためにアルバイトに勤しまなくてはいけないという状況は、身体的・精神的な疲弊を生み出します。中退が多いという事実も納得できるものです。
「夢があるんだったら苦しくても学生生活をやりきれよ」と言いたくなる部分もあるかもしれませんが、もし自分が同じ状況にあったとしたら、その言葉を前向きに受け取ることは難しいなと感じます。
幼い頃の生活環境が生み出す、学習環境へのハンディキャップ
児童養護施設へ入所するということは、多くの場合、家庭環境に何らかの問題が発生したことが原因です。古くは孤児院と言われたように、両親との死別が原因の上位でしたが、今は虐待や育児放棄といったものが主たる原因です。
NPO法人 ブリッジフォースマイル調べ
家庭が落ち着ける環境ではないことが原因で、家庭内で宿題や勉強をする時間がない、勉強を教えてもらえない、学校に行かせてもらえないという様々な問題が発生します。家庭環境に問題がある状態で塾に行くことなんてほぼ不可能。結果として、学校の勉強の進度に追いつくことができなくなることがあります。また、児童相談所に、一時預けられたりすると、学校に通うことができなくなってしまうこともあり、施設に入所する以前に、学習環境に対するハンディキャップを大きく背負ってしまいます。
施設へ入所するとなれば、通っていた学校から転校する可能性が比較的高くなります。ただでさえ心の傷を抱えながら、学校の勉強の進度にも追いついていない状況で、一から友人関係を築いていくとなれば、たくさんの壁が待ち受けているのは言うまでもありません。家庭環境へのコンプレックスを抱え、自分が施設から通学していることを簡単には打ち明けられないことも加味すると、新しい学校で、安心して授業に臨めるようになるまでの時間も短くはないでしょう。
学習環境のハンディキャップが小学校の低学年のような比較的早い時期に発生すればするほど、授業についていけなくなる可能性が高まります。今の日本では、出遅れてしまうと挽回が利きにくく、また、先述の通り、経済的援助も見込めない状況であれば、塾や予備校にも通いにくいため、社会に出る以前の学生生活の時点で人生の選択肢が限られてしまいます。
児童養護施設という特殊な環境が生み出す、キャリア観へのハンディキャップ
児童養護施設は、子どもたちを守るという側面があります。入所している子どもたちの生活を守ることはもちろんですが、家庭環境に問題があった子どもたちが多いぶん、元の家族から子どもたちを守ることや、社会の偏見、周囲の目線などから守ることも役割として発生します。つまり、望む望まないに関わらず、閉鎖的にならざるを得ないのです。
親元で暮らす子どもであれば、塾に通う、習い事に通う、友達と遊ぶといったことは、当たり前なことかもしれませんが、様々な理由・背景を抱える子どもたちにとっては経験できないこと。小さい頃の経験の数がその後のキャリア観(自分自身がどのようなキャリアを描いていくか展望すること)を左右すると思えば、これは大きなハンディキャップになります。
施設で生活する子どもたちが普段見る大人は、施設の先生か学校の先生です。施設の子どもたち全体の面倒を見る、クラスの子どもたちを平等に見るという前提をもつ彼らは、1人の子どものためだけに時間を割くことが難しい仕事です。自分1人のために時間を無条件に作ってもらいやすい親という存在がなく、子どもたちの身近にいる大人がなかなか自分のためだけに時間を取ってもらえなければ、将来について相談できる時間は少なくなります。
また、施設の先生や学校の先生というのはスペシャリスト職であり、資格をとるための大学や専門学校が出身校となるため、先生の周りにいる大人もまた、同業者が多いという状況も発生します。結果として、多様な職業に触れる機会もまた、少なくなってしまう可能性があることは否めません。
児童養護施設は大前提として子どもが18歳を迎え、社会に出て行くまでの生活を支え、子どもたちを守るための施設です。キャリアを考えさせる一端まで担わせるというのは、あまりにも酷な話です。閉鎖的であることは仕方がない分、うまく外部と連携していくことで、施設を去っていく子どもたちの未来の選択肢を増やすことが大切なのではないかと感じます。
児童養護施設退所者の「資金」と「意欲」を支えるプログラム「カナエール」
高校卒業後の進学一つとっても大変であるという進学格差が存在し、多種多様な自分の夢を描き、実現させていくことには多くのハードルがあるという希望格差まで存在している児童養護施設出身の若者たち。そんな彼/彼女らの自立支援を行うNPO法人ブリッジフォースマイルの取り組みのひとつに、親を頼れない若者の進学の夢を叶えるスピーチコンテスト「カナエール」があります。
カナエールは児童養護施設退所者が自らの夢を語ることで奨学金を獲得するスピーチコンテスト。2011年にスタートし、今年で4回目。過去3回は東京のみの開催でしたが、今年は横浜・福岡を加えた3箇所で開催されます。(追記:6回目となるカナエール2016を開催いたします。今年も東京・横浜・福岡の3拠点開催となります。)
スピーチでは単に夢を語るだけではなく、夢を描いた背景と自分の過去との関係性が語られることもあり、夢を聞いて感動する、気持ちが震えるという以上に、今の自分たち自身の心と姿勢を考えさせられるような時間になります。コンテストの参加費がそのまま奨学金に充てられるため、参加者が多ければ多いほど、児童養護施設にいる子どもたちが自分の夢へ挑戦する機会を得ることができます。
意外と知られていない日本の若者の貧困、そしてそれがもたらす進学格差・希望格差の問題。少しでも興味をもたれたら、近くの会場でスピーチを聞いてみてください。スピーチを聞くだけで彼/彼女らの支援になります。
カナエール2016夢スピーチコンテスト 開催日程
【横浜会場】6月18日(土)神奈川公会堂(神奈川県横浜市)
【東京会場】6月25日(土)四谷区民ホール(東京都新宿区)
【福岡会場】7月3日(日)黒崎ひびしんホール(福岡県北九州市)
スピーチコンテストに挑む奨学生(カナエルンジャー)とチームの活動をお伝えするエンパワ日記。今回はチーム横浜オレンジからの報告です。ゲームクリエイターになるのが夢というカナエルンジャー“のこっち”。彼を支えるチームメンバー(エンパワ)の“おかでぃ”にレポートいただきました。
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こんにちは。横浜オレンジのマネージャーのおかでぃです。
今年初めて、エンパワとしてカナエールに参加しています。
横浜オレンジのカナエルンジャーは、ゲームのプログラマーを目指す、のこっちです。
2月末に初めてのこっちに会い、3月の施設訪問、1泊2日の合宿を経て、4月からいよいよチーム活動が始まりました。
合宿では、大人も含めて将来の夢について考える様々なワークを行い、合宿の最後に行われるカナエルンジャーのプレ・プレ・スピーチに向けて準備を行います。
ニュースのような原稿を作るのではなく、彼の言葉をもとに原稿を作ろう。という方針で、一緒にいられる時間は、できるだけ彼に頑張って自分の話をしてもらいました。ワークをしたり、なんとなく語り合ったりする中で、彼の夢を作り上げてきた様々なエピソードがあふれてきました。こういう作業を通じて自分の思いを確認することは、大人も含めきっと大切なのだろうと思います。そんなエピソードをつないでできた最初の原稿。緊張しいののこっちでしたが思いのこもったスピーチを行い、それだけで泣きそうになってしまいました。
チーム活動の一環として、プログラマーの方にお話を伺い、またプログラミング体験までさせていただく機会を得ました。プログラミング体験をしている時ののこっち、キラキラしていてまぶしかったです。夢が一つ具体的になりました。
エンパワはボランティアだなんていっているけど、大人の方こそ得るものが大きいというか、これは大人側の教育だと感じます。仕事ではついつい儀礼的になってしまう人との関わりを、どんな風に工夫できるかなと真剣に考えたり、普段は気にもしない自分の行動の癖に気づいたりします。それに、カナエルンジャーを見ているだけで胸を揺さぶられる経験を何度もします。なんとなくバタバタと日常を過ごしていますが、カナエールの活動は別世界で刺激が多いです。
横浜オレンジのメンバーはそれぞれが静かな情熱を秘めていて、最強のチームになってしまう気がします。あまり気負うのも良くないと思いますが、それに、楽しいばかりでもないと思いますが、あと数ヶ月、チームのみんなと一緒に笑顔で頑張りたいと思います。
6月のスピーチコンテストが楽しみです!
横浜オレンジマネージャーおかでぃ
昨日(4/10)は、合宿後初めてエンパワ全体が集まり、エンパワ相談会を開催しました。
合宿の翌日から各チームのチーム活動を開始し、カナエルンジャーとの関係、エンパワ同士の関係を築きつつあり、その中でいろいろな想いが出て来たことでしょう。
うちのルンジャーはこんなことを話してくれた。こんな話しにはこんな反応をした。一緒に花見に行ったよ。
他のチームはどんな状況なのかな?こんな状況なのだけど大丈夫かな?
各チームがこの2週間のチーム活動の状況報告や、実行委員のトレーニングチームやクリエイターチームに相談したいこと、他のチームに意見を聞きたいことなど、次々と話題が出て、意見を交換し合い、2時間があっという間に過ぎてしまいました。
2時間で収まらない部分は、その後にビアレストランでランチ会を開催し、話し足りなかった事を話したり聞いたりして、他チームのエンパワ同士、交流を深めました。
GW明けに2回目のエンパワ相談会があります。その頃には、スピーチ原稿の作成や動画の撮影・編集が進んでいるはず。そして新たな問題などが出てくると思います。その時々のエンパワの感想は、【エンパワ日記】をご覧ください。
カナエールは、カナエルンジャーだけでなく、エンパワにも成長の機会がたくさんあります。
エンパワはどのように変わっているでしょうか。楽しみです。
【レポート:実行委員ゆき】
東京イエローのマネージャー、ヤーテツです。
今までの活動の流れや、
カナエールを応援してくださってる方も、
カナエールをまだご存知ない方も、
多くの方に読んで頂けたら嬉しいです。^^
★今までの活動★
カナエルンジャーがどんなところで生活しているのか、3/22(
3/26(土)、27(日)は、千葉の土気(とけ)
一気に本格的にスタートしたカナエール2016!!
僕ら、東京イエローは、全員がカナエール初めての4人です。
カナエルンジャーは “かおたん” という、とっても頭の良い女の子。
夢は、特別支援学級の先生!
施設で育ったから この夢がある!と、真剣に話す かおたん の眼差しに、僕らエンパワー3人は感心させられるばかりです。
そんな かおたん も、4月某日に大学入学式があり、
カナエール
大学進学
引越し
アルバイト探し
と、かおたん にとって色々な変化があった春となっていますが、
★合宿について★
合宿では、他のチームとの関わりも多く、
合宿最後のコンテンツ、プレプレスピーチの準備時間には、
みなさんも考えてみてください。
高校3年生、大学1年生の時に、本番では4〜
本当に大変なことだと思うし、
夢への想いも大きくなるでしょうし、カナエルンジャーにとって、
エンパワーのメンバーにも、自然と力が入りますし、
合宿のプレプレスピーチでは、涙を堪えるのが大変なスピーチも;
みんな、これからどんなスピーチになっていくんだろう??と、
最後に、
★ カナエルンジャー かおたん ★
自分の夢を相手に伝えるのって、すごく難しいなと感じました!!
★ メンター はっちぃ ★
東京イエローの共通認識は「
★ クリエイター ゆみむー ★
自分の夢について考えることで、新たな気付きが色々ありました。
★最後に★
4人で力を合わせて、
4/1よりチケット販売も始まりました!
是非是非、みなさまの応援、よろしくお願いします!
ニックネーム:ヤーテツ(チーム名:東京イエロー)
全国に約600ある児童養護施設。
そこで暮らすおよそ3万人の子どもたちのこと、そして彼らの抱える進学格差の問題はまだ十分に知られていません。
大学・専門学校への進学率は全国平均の3分の1以下(全国平均75%、施設退所者20%)、進学後の中退率は3倍にもなります。 (全国平均10%、施設退所者30%)
親を頼ることができない彼らは、学費と生活費を自分で用意しなければならず、進学を果たしても学業とアルバイトの両立に心身ともに疲れ切ってしまうのです。
カナエールは彼らの抱える「希望格差」を解消するため、「資金=奨学金」と「意欲=応援」でサポートします。
大勢の観客の前で自分の夢を語るという、大きなチャレンジを乗り越えること、そしてたくさんの応援する人たちの存在を感じることが、自己肯定感や夢への意欲を高めます。
2015年夏、東京・横浜・福岡で開催されたスピーチコンテストには、計1323名の方にご来場いただき、奨学生であるカナエルンジャーたちは堂々と夢を語りました。
6年目をむかえる今年は、東京10名、横浜8名、福岡では6名のカナエルンジャーがスピーチをします。
スピーチコンテストのチケット代は奨学金に充てられます。
逆境を乗り越え、未来に向かう、彼らの思いを聴きにきてください。
客席に座るあなたの存在が、力になります。
本日4月1日からチケットの発売を開始しました!
【夢スピーチコンテスト日程】
横浜会場 6月18日(土)神奈川公会堂(神奈川県横浜市)
東京会場 6月25日(土)四谷区民ホール(東京都新宿区)
福岡会場 7月3日(日)黒崎ひびしんホール(福岡県北九州市)
※福岡会場のチケット発売は後日になります
【カナエール夢スピーチコンテスト2016について】