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【エンパワ日記】雨の新宿にて – コンテストは夢への第一歩

みなさん、こんにちは!今回はTeam Tokyo Goldの活動の様子についてお伝えしたいと思います。
カナエルンジャーは4月から高校3年生になった“けーたろー”です。けーたろーの夢は国際的なジャーナリストになること。世界のいろいろな出来事に対する関心が高く、一見クールだけど中身は熱いカナエルンジャーです。エンパワメンバーは、メンターのポール、クリエーターのささっちゃん、そして私、のぞ(マネージャー)の3人で構成されております。
チームミーティング
3月末の合宿から1週間後、新宿でチーム活動を行いました。けーたろーには、合宿でのプレプレスピーチを元に、簡単にポイントをまとめる課題をお願いしていました。するとなんと!そこから更に1歩、いや2歩先まで進めてくれており、エンパワチームは嬉しびっくり!課題だけでなく、自主的にスピーチの第1稿を作成し、その上エンパワからのコメントを踏まえて、第2稿まで仕上げてきたのです。
原稿は明らかに深みを増していました。ここでメンターのポールが、聴衆を惹きつける方法についてアドバイス。鬼に金棒とはまさにこのことです。
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撮影
ミーティング後は、けーたろーの大好きな新宿を歩きながら撮影。この日はあいにく雨だったのですが、新宿の高層ビル群に、けーたろーの目は輝きます。クリエイターのささっちゃんは、楽しそうに歩くけーたろーの様子を色んな角度から撮影しようとしていて、熱のこもったチーム活動に私も充実感をおぼえました。
この後、都庁の展望台にのぼり、雨の新宿をしばらく眺めました。新宿だけでもこんなにたくさん人が集まる。いつかけーたろーは世界中のたくさんの人々に、色々なことを伝えていくでしょう。今回のカナエールも、彼にしか伝えられないメッセージを「発信する」という意味では、彼のジャーナリストとしてのキャリアの第一歩です。本番まであと2か月少し。チーム一丸となって当日まで駆け抜けたいと思います!
 
 

【エンパワ日記】みんなで夢と向き合った合宿

去る3月28日、29日にカナエールの合宿がありました。東京と横浜の全16チームの奨学生(カナエルンジャー)と社会人ボランティア(エンパワ)、そして実行委員も含めた50名以上が集まる大きなイベントです。
初日はまずチームの結束力を高めるワーク、みんなで自分の夢について考える「夢」のワーク、そしてチームのスローガンを表現したフラッグ作りをしました。ワークの中で、カナエルンジャーだけでなくエンパワも自分の夢について発表したのですが、エンパワが熱く夢を語る姿に心を動かされたカナエルンジャーもいたようです。
夜には黒岩禅さんの講演会がありました。禅さんのお話にカナエルンジャーもエンパワも勇気をもらうとともに、そのトークの面白さにも惹きつけられました。
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チームで作成したフラッグを発表。チーム目標を宣言しました。
 
2日目は一泊二日の合宿のまとめとして、カナエルンジャーがプレプレスピーチをしました。(コンテスト本番の1カ月前にも事前発表会があるので、この日の発表が“プレプレ”スピーチになります)
作成したばかりの原稿はまだまだ荒削りですが、自分の言葉で語るカナエルンジャーの夢は、スピーチを聞いていたエンパワの心にとても響くものでした。
カナエールのチーム活動はこの合宿の後から本格的にスタートとなります。
これから各チームのカナエルンジャーがどのように成長していくかとても楽しみです。
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全16チームのフラッグが貼り出されたステージ。ここでカナエルンジャーたちがプレプレスピーチをしました。
 
 

【エンパワ日記】カナエールの120日間はかけがえのない経験

チーム東京ブラックのマネージャー、たえちゃんです。
今回はカナエールに関わることの魅力についてお伝えしたいと思います。
カナエールは、様々な方のご協力により成り立っております。
カナエールでは、コンテストに出場する児童養護施設出身者(=カナエルンジャー)を社会人(=エンパワ)3人でサポートします。
私は今年の4月で社会人8年目を迎え、今年30歳です。そんな私のチームメンバーは40代の税理士事務所の所長さん、50代で起業準備中の父親ほど歳の離れたベテラン社会人です。30代、40代、50代の3人+10代のカナエルンジャーで和気あいあいとコンテストに向けて準備しております。
カナエルンジャーは、コンテストで自分の夢を5分間のスピーチで語ります。その5分間のスピーチのために、エンパワは120日間カナエルンジャーとともに並走しますが、ご支援いただく方に確固たる「夢」を伝えるべく、夢の具体化のため「仕事人インタビュー」を行います。カナエルンジャーが目指す職業の方にインタビューを実施し、夢の実現のために必要となる考え方やステップをご教示いただくのです。仕事人インタビューのため、エンパワ同士で情報交換し、インタビューをお受けいただける方を探します。まさに今、その最中です。
インタビューを実施するにあたり、「仕事人」とアポイントを取るのですが、カナエルンジャーは学校がありますし、エンパワは社会人として勤めていますし、「仕事人」ももちろんご多忙で、必ずしも対面での予定が調整できるとは限りません。そんなときに役立つのが、Asusさんから協賛いただいている「Chromebook」です。カナエルンジャー一人ひとりに貸出しされており、google Chrome の「ハングアウト機能」を利用し、TV会議も可能となりました。3月下旬に、カナエールの合宿が開催されたのですが、Googleの社内ボランティアの方にお越しいただき、Chromebookの使い方についてレクチャーいただきました。
このように、カナエールは様々な方のご協力のもとに成り立っており、カナエールに携わると様々な業種・世代の方と交流することができます。
カナエルンジャーの夢を見守りながら、エンパワも自分の夢について思い返す機会を与えられ、様々な業種・世代の方と交流することにより視野を広げられます。
土日の活動もあり、費やす時間も決して「少ない」とは言えません。しかしながら、カナエールの活動を通して、費やした時間以上の価値を得ることができると私は感じています。
活動を開始してから、コンテストまでの120日は長いようであっという間に過ぎていきます。大変なこともあるのですが、振り返ったときにはかけがえのない経験になっています。
最後に、チームブラックのハクガの夢についてお伝えさせていただきます。
「調理師になり、料理を通して施設に住んでいる子どもたちに夢や自信をもってもらうこと」
写真は合宿のときに作成したチームフラッグです。コンテストまでの約3ヶ月間、エンパワ一丸となって、カナエルンジャーを支えていきます!
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【エンパワ日記】カナエルンジャーの出身施設を訪問しました

チーム横浜レッド、マネージャーのサディアです。
3月8日(日)寒さが戻り冷たい小雨の降る中、同チームのカナエルンジャーが過ごした施設へ訪問してきました。事前にB4Sのスタッフから、施設職員は非常に忙しく貴重な時間を割いていただくのだから、と言われていたので少々緊張したけれど、無事約束の時間に到着し、ひと安心。施設長の方が、親切にいろいろとお話をしてくださいました。
その横浜の施設は、家庭的な環境で養育することにとても熱心で、様々な工夫や苦労をされているよう。そしてグループホーム等でいくら家庭の環境に近づけても、職員や子どもが入れ替わるので、そこがどうしようもないと。そのカナエルンジャーと一緒に長く過ごした職員も何年か前に辞めてしまって、昔からその子を知っている人間が自分含め数人しかいないと、とても残念そう。カナエルンジャーの入所理由はやはり過酷なものだけど、この施設でとても温かく見守られてきたと感じることができました。
当のカナエルンジャーは、2月28日のオリエンテーションで、「やるからには優勝する」と、たのもしい言葉。私もやる気倍増です。宣言するって大事ですね。
その後、オリエンテーションで作ったLINEグループで、卒業したよとか免許取ったよとか、うれしい知らせも届きました。さすがカナエルンジャーは若い!楽しいスタンプ送ってくる!我が横浜レッドチームのエンパワは3人とも昭和だということが発覚したけれど、ジェネレーションギャップに屈せず、チームワークで優勝目指します。ちなみにオリエンテーションでやったチームワークゲームでは3位入賞しました!
写真はオリエンテーション風景。入賞作品の写真を撮っておくんだった!
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無事、施設訪問を終えて、あとは2週間後の合宿を待つばかり。それまでに一度昭和エンパワで作戦会議を開催し、合宿に挑みます!楽しみです!
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オリエンテーションでみんなで書いたカード。手帳の表紙に入れて闘志燃やしています。

【エンパワ日記】卒業パーティーに行ってきました!!

先日、カナエール卒業パーティーに参加してきました。このパーティーは過去に開催されたカナエールのカナエルンジャーたちの中で、今年大学や専門学校を卒業した人をお祝いするパーティーです。言ってしまえば進学支援を目的とするカナエール活動の集大成です。
会場はカナエルンジャー、エンパワ関係なく皆が「久しぶり~!元気だった!?」「卒業おめでとう!」と声をかけ合い、和やかで楽しい雰囲気。実は自分も過去に担当したカナエルンジャーが卒業ということで、なんだかとても感慨深いものがありました。当時を振り返る写真やスピーチ映像を編集したオリジナルムービーも上映されましたが…、卑怯ですよあれ。感動しない訳がないじゃないですか!!
彼・彼女らは夢を叶えるために進学し、見事卒業というゴールまで辿り着きました。そして今度は社会人として新たなスタートを切ろうとしています。格好いいですよね、ホントに。あの子たちが頑張っているのだから、自分も負けないくらい頑張らなくちゃっ!と、そんな気持ちにさせてくれます。
今年もカナエールのスピーチに挑戦するカナエルンジャーがどんな夢を語り、どんな未来を歩んでいくのか。今から楽しみでなりません。そして願わくば、自分のサポートが少しでもその夢を追いかける手助けとなれますように!!!

【エンパワ日記】オリエンテーション ~最強の応援団になりたい!~

2月28日(日)快晴
きゅりあん7階イベントホールABで、オリエンテーションがあり、カナエルンジャーとの顔合わせやチーム発表がありました。
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【オリエンテーションの内容】
11時 集合、受付、エンパワのみへの事務連絡など
12時 カナエルンジャーと合流しランチタイム
13時30分~
・自己紹介
・チーム発表
・ワークショップ
・ダイアログ
・カナエルンジャーが使用する通信機器の設定や講習など
17時30分 終了
18時 完全撤収
18時30分 エンパワ飲み会
オリエンテーションが始まった頃は、カナエルンジャーもエンパワも緊張しまくっていたんですが、B4S事務局やトレーニングチーム(実行委員)の素敵な進行のおかげで、一日が終わる頃にはみんな打ち解けて素敵な笑顔になっていました。
私が属するチーム「東京ホワイト」カナエルンジャーのツナが「楽しかったです」って言ってくれたのが、とても嬉しかった!
最後にチームスローガンの発表があり「東京ホワイト」の目標は、もちろん「楽しく!」になりました。
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これから6月のスピーチコンテストに向けて、カナエルンジャーたちの自信と達成感に満ちた素敵な笑顔が見たくて、ただそれだけを目標にして、私たちエンパワは、カナエルンジャーの最強の応援団として、フォローしていきたいと思います。
カナエールが、カナエルンジャーたちの長い人生の中の素晴らしい通過点となるようにしたいです。
<蛇足>
きたる6月のスピーチコンテストでは、成長したカナエルンジャーやエンパワの姿を見て大泣きしている自分の姿が、既にイメージできています(笑)

笑顔あり感動ありのカナエール合宿開催しました!!

開催日:3月28日(土)、29日(日)
参加人数:約70名
場所:セミナーハウス常総
皆さま、こんにちは。
現在NPO法人ブリッジフォースマイルでインターンとしてカナエールに携わっている、べっぷと申します。今後、カナエール関連でブログを更新することが何度かあると思うので、以後お見知りおきを。さあ、今回は先日行われた2015カナール合宿について書いていこうと思います。

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さあ、合宿の始まりです!!


 
【一日目】
カナエルンジャー(奨学生)とエンパワチーム(サポートボランティア)の初めての顔合わせから一カ月空いての再会の場。カナエール東京・横浜の合宿が3月28日、29日の2日間、開催されました。朝九時に集合したカナエルンジャーとエンパワ。少し緊張しているのか、ポツリポツリと話しながらも、再会を喜んでいる様子でした。
〈謎解きゲーム〉
そんな中、まずは始まったのが「謎解きゲーム」。うさぎの仮面を被った一見怪しげないでたちの「カナエルンジャー・グレート」から、1チーム1枚ずつ紙が配られました。皆でミッションを乗り越えてゴールを目指します。ゲームの構成はチーム対抗というよりは、全員で助け合い、与えられたミッションを時間内にクリアすることが目的とされていました。
「スタート!」の言葉で一斉に紙をめくる音が聞こえ、ワイワイと盛り上がる会場は、数十分前のぎこちなさを感じさせませんでした。カナエルンジャーと同じくらい楽しそうに取り組むエンパワさん達の姿をみて、こうやってチームワークが出来上がっていくのだな…と感じました。
ラストミッションは全チームの協力なしには解けない仕組みになっていて、最初は自分のチームのテーブルのみに集まっていたのに、後半になると様々な色のTシャツが入り混じってゲームに取り組んでいて会場がとてもカラフルでした。最後は皆で2日間の合宿に対する決意を声を合わせて読み上げる形でゲームクリア!!拍手喝采の合宿の幕開けでした。
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カナエルンジャー・グレート参上!!


〈Chromebook研修〉
次にGoogleのボランティアの方にご協力を頂き「Chromebook研修」が始まりました。
離れていても、カナエルンジャーとエンパワがスピーチ原稿をオンラインで共同編集できるよう、導入された研修だそうです。インターネットを介してのビデオ会議、ハングアウトがつながった瞬間は色んなチームから歓声が聞こえてきて、とても和やかなムードで研修を進めていました。
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手こずりながらもChromebookの使い方を覚えました


〈自分の夢について真剣に考えるワーク〉
カナエルンジャーもエンパワも自分の夢についてまず考え、その想いの原点を辿り、最後にその夢が叶った場面を想像する、という順番で進められていました。スピーチの原稿を書く中でもっとも鍵になってくる大切な行程です。最初はふんわりと夢を想像していたカナエルンジャー達ですが、「なぜその夢なのか」「いつからそう考えるようになったのか」をエンパワと話しながら、具体的に掘り下げていく中で、抽象的だった夢を、少しずつハッキリさせることが出来ている様子でした。朝に比べて、それぞれのチームがずっと「本音」に近い部分で話せるようになっていました。
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自分と真剣に向かい合うカナエルンジャーたち


〈禅さんのお話し〉
夕食の後は「禅さんのお話」を聞く時間でした。合宿で毎年恒例となっている黒岩禅さんのお話、私は、お会いするのも話を聞くのも初めてでしたが、「過去と他人は変えられない。変えられるのは未来と自分だけ。自分が変われば世界は変る。」というシンプルなようで深いメッセージは、自分の中で特に印象に残っています。今回の合宿が2度目の面識となるカナエルンジャーとエンパワたち。今日一日で、不満なことや、うまくいかないことなどあったかもしれません。これから本格的に始まるチーム活動において直面する問題や不満を解決するキーワードが「自分が変わる」を実践することだと、禅さんは私たちに伝えたかったのではないかと感じました。
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涙あり笑いありの禅さんのお話


 
【2日目】
〈お散歩〉
合宿2日目の始まりは、早朝のお散歩から。桜が咲き始める時期、春を感じながらの早朝の散歩は、カナエルンジャーやエンパワの眠気を吹き飛ばしたようで、公園に着くなり敷地内の滑り台で遊ぶメンバーの姿が見られました。1日目の朝とは違い、カナエルンジャー同士や自分のチーム以外での交流が増え、全体の雰囲気がとてもいいな、と感じました。
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桜を見ながらのお散歩


〈フラッグ作成〉
朝食後の最初のチーム活動として、フラッグ作成をしました。フラッグは、各チームでスピーチを創りだすために必要な軸となるものです。各チームのそれぞれの目標やテーマを象徴する色、シンボル、言葉を組み合わせて、オリジナルのフラッグを完成させることが、これからのチーム活動の大切な第一歩。
カナエルンジャーが率先してデザインするチームや、カナエルンジャーがアイデアを出して、絵の得意なエンパワの方に下書きを描いてもらうチームなど、それぞれのペースでオリジナルのフラッグを作成していました。また、カナエルンジャーとエンパワが一丸となって、フラッグを作る姿は、とても微笑ましいものでした。
〈フラッグ発表〉
次に、完成したフラッグを各チームで発表しました。カナエルンジャーがもつ夢が凝縮されたフラッグは十人十色。カラフルなものや、自分のチームの色を基準にしたものなど様々でした。チーム一丸となって作ったフラッグを発表する姿をみて、カナエルンジャーの夢ではなく、チーム全体の夢、という意識が高まったというように見受けられました。
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フラッグを掲げて、スピーチコンテストへ向けて舵をとるメンバーたち


〈プレプレスピーチ〉
この合宿最後のプログラムはプレプレスピーチ。各カナエルンジャーが、コンテストに向けてのチームとしての意気込みや、自分の将来への目標を初めて大勢の前で発表する機会となりました。壇上に登るカナエルンジャーは、みんな緊張している様子でしたが、自分の言葉で自分の夢を語りだすみんなは、とても堂々としていました。発表が終わって、カナエルンジャーとエンパワがハイタッチをしている姿は、この合宿がチームの絆を強くしたことを表してしるように思えました。
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〈最後に〉
涙あり、笑いあり、興奮あり、感動あり、緊張ありの充実した2日間の合宿はあっと言う間に終わってしまいました。この合宿を通して、子どもたちが自らの夢を改めて考え、自分自身と向き合うだけでなく、そこに関わった私たち大人も多くのこと学んだのではないかと、私は実感しています。
コンテスト本番のスピーチコンテストにどのようなスピーチを聞かせてくれるか、当日がとても待ち遠しいです。
引き続き、カナエールの応援よろしくお願いします。
 

【活動報告】カナエール2015、いよいよ本格始動!

開催日時 2015年2月15日(日)12時〜18時
参加人数 エンパワ39人
B4S 8人
実行委員 18人
エンパワ研修が行われました。カナエールプロジェクトに参加する高校生(=カナエルンジャー)のサポートをする、ボランティアさん(=エンパワ)達が初めて顔を合わせる日です。B4Sのスタッフとも初対面。カナエール、いよいよ本格始動です!
■事前準備
スタッフは朝11時に集合し、事前打ち合わせ。タイムスケジュールや会場の設備の確認を行った後、仕事に取り掛かるスタッフ達。皆それぞれ各分担の仕事をきびきびとこなしていきます。インターン生の私はエンパワさん達の誘導係でした。続々と集まってくるエンパワさん達を見ると、胸が高鳴っていきました。
誘導を終え、会場へ。スクリーンの前に、円形に並べられた椅子に座って待機するエンパワさん達。ちらほら会話を始めている席もありますが、まだまだ全体的に緊張した面持ちの方が多い印象を受けました。
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研修前の会場の様子。少し硬い雰囲気。
■研修スタート!始めはアイスブレイクから
B4Sの代表、林恵子の挨拶で研修スタート。まずは参加者たちの緊張をほぐし、お互いを知るための自己紹介タイム。ニックネーム、職業、出身地とご当地アピール、マイブームを書いた紙をもって、テンポよく、多くの人と自己紹介しあいます。私もエンパワさん達にまじって参加しました!お話を伺うと出身地、職業みなバラバラ。様々なバックグラウンドを持った方たちがいらっしゃいました。
緊張がほぐれたところで、お次は3人でグループを作ってクイズを行いました。一人がものの名前が書いてある紙を額にあて、残りの二人からヒントをもらいながらそこに何が書いてあるか当てていくゲーム。やってみると意外と難しく、悪戦苦闘!ヒントの出し方にもその人の教養や性格が表れて、よりお互いを知ることができました。
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休憩中のエンパワさん達。最初よりも打ち解けた様子。会話も活発に。
■ロールプレイでエンパワの役割を知る
休憩をはさみ、実践的な研修に。4人でグループを作り、自分の思うままに遠慮なく話をする役、それにひたすら同意し受け入れる役、逆に厳しい意見を言う役、3人の様子を観察する役に分かれてのロールプレイを行いました。カナエールを進めていく中で実際に自分がどのような立ち位置で、どのようにカナエルンジャーと関わっていけばいいのかを実践しながら考えていくワークです。慣れない役回りを演じるのに苦労した、とおっしゃっていた方もいらっしゃいました。カナエルンジャー達と寄り添いながらも時には厳しく、そして情熱だけでなく冷静さも求められる、エンパワという役割の難しさを確認しました。
■児童養護施設出身者の実情を知り、想像する
再び代表の林が壇上に。エンパワさん達は椅子をスクリーンの方ヘ向け、一気に講義モードに。表情も真剣です。まず、児童養護施設がどのような場所であるのか、そしてそこで暮らしていた子どもたちはどのような環境で育ち、何を経験している可能性があるのかを林が説明。初めて知る実態に驚きの表情を見せている方もいらっしゃいました。実態を知った上で、自分がもしそうした状況におかれたら何を思い、感じるのかを想像し、周囲の人と共有しました。
「同じ経験をしていないのだから、完全に共感することは不可能。でも、想像力を働かせて寄り添っていく姿勢が大事。」林の言葉で研修は終わりました。
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真剣に話を聞くエンパワさん達。
■インターン生として
カナエールという一大プロジェクトに初めてかかわった日でした。企画を立ち上げ、人を集め、動かしていくことの難しさをほんの少しですが知ることができました。エンパワ研修が開催されるまでに、開催が危ぶまれるような危機があったという話をスタッフから聞きました。事前ミーティングから始まり、エンパワさん達が休憩している間も常に彼らに気を配っているスタッフ達。このプロジェクトに対する情熱が見て取れました。
エンパワさん達にもお話を伺いました。どのような動機で参加しているのか、不躾な質問に快く答えていただきました。「自分はスピーチの仕方を学んだ。身につけた能力を社会に還元したい。」「カナエールに参加するのは2回目。このプロジェクトにはまってしまった。」動機は皆それぞれですが、このプロジェクトにかける熱意にあふれている、という点では皆同じだと感じました。
こうしたパワフルな方々と一緒に一つのことをする、その一端に触れたことは私にとって大変刺激になりました。
自分の将来への足掛かりとしてカナエールに参加する高校生達。彼らの夢への第一歩に立ち会い、支えるこのプロジェクトは、生まれた家庭の事情等、彼ら自身ではどうしようもない状況にその後の人生が決められてしまいがちだった子どもたちが、自分の力で道を切り開いていくための手助けをするものです。このプロジェクトをきっかけに、特殊な環境に身を置いている子どもたちに一人でも多くの関心が向けばと思った日でした。
(担当:学生インターンミーシャ)

チケット発売しました! カナエール夢スピーチコンテスト2015

【チケット発売しました!】
児童養護施設から大学・専門学校へ進学する若者たちに、返済不要の奨学金を給付するプログラム「カナエール」。 若者たちが進学の夢を語るスピーチコンテストを今年も開催します。
今年も東京・横浜・福岡の3拠点で開催!
カナエール夢スピーチコンテスト2015
http://www.canayell.jp/contest/
東京会場 6月20日(土) 四谷区民ホール
横浜会場 6月28日(日) 横浜市開港記念会館
福岡会場 7月5日(日) 都久志会館ホール
※福岡会場のチケット発売は4/15になります
全国に約600ある児童養護施設。そこで暮らすおよそ3万人の子どもたちのこと、そして彼らの抱える進学格差の問題はまだ十分に知られていません。大学・専門学校への進学率は全国平均の3分の1以下(全国平均75%、施設退所者20%)、進学後の中退率は3倍にもなります。 (全国平均10%、施設退所者30%)
親を頼ることができない彼らは、学費と生活費を自分で用意しなければならず、進学を果たしても学業とアルバイトの両立に心身ともに疲れ切ってしまうのです。
カナエールは彼らの抱える「希望格差」を解消するため、「資金=奨学金」と「意欲=応援」でサポートします。 スピーチコンテストのチケット代は奨学金に充てられます。 大勢の観客の前で自分の夢を語るという、大きなチャレンジを乗り越えること、そしてたくさんの応援する人たちの存在を感じることが、自己肯定感や夢への意欲を高めます。
逆境を乗り越え、未来に向かう、彼らの思いを聴きにきてください。客席に座るあなたの存在が、力になります。

卒業おめでとう! カナエルンジャーの卒業パーティを開きました!!

今年も卒業の季節がやってきました。カナエールで支援してきたカナエルンジャーたちも、大学・専門学校を卒業し社会人として歩み始めます。3月8日(日)、カナエルンジャーと社会人ボランティアが集まってお祝いのパーティを開きました。
今年卒業を迎えたのは8人のカナエルンジャーたちです。
(括弧内はスピーチコンテスト出場年度とチームカラー)
まい(2011ピンク)
つかさ(2011ブラック)
さち(2012レッド)
ゆう(2012ピンク)
ダニエル(2012グリーン)
ゆーき(2013レッド)
みぃ(2013イエロー)
こばゆみ(2013ピンク)
このうち学校の卒業式などで都合がつかなかった2人を除く6人のカナエルンジャーがパーティに参加しました。数年前にスピーチをした同じホールに、在学中のカナエルンジャーやボランティアを含めた70人ほどが集まりました。
パーティの司会を務めるのは2014年度カナエルンジャーグリーン(東京)の“りぃ”と、ボランティアのHCさんです。ゲームや歓談で楽しい時間を過ごしたあと、卒業生ひとりひとりから卒業の報告がありました。看護師、保育士、幼稚園の先生、児童養護施設の職員、商社や化粧品メーカーへの就職。それぞれの道で4月から社会人としての一歩を踏み出します。
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卒業生ひとりひとりに、担当のボランティアからお祝いの言葉が送られました。
この日集まったのは、過去のスピーチコンテストでエンパワメンバーとして卒業生をサポートしたボランティアたちです。なかにはカナエルンジャーと会うのはほぼスピーチコンテスト以来というメンバーも。カナエルンジャーとお互いに久しぶりの再会を楽しんでいるようでした。
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パーティの最後に、卒業生たちの思い出の写真やスピーチコンテストの映像を集めて作ったムービーが上映されました。ボランティアの“モトさん”の力作です。
この日のような卒業パーティの他にも、スピーチコンテストを終えたカナエルンジャーとボランティアとの交流イベントを定期的に開催しています。
スピーチコンテストを終え、進学を果たしても、カナエルンジャーたちにはまだ大変な進学後の生活が待っています。奨学金が支給されるとはいえ、それだけで学費と生活費をすべてまかなえるわけではなく、ほとんどの子は身内を頼ることもできません。アルバイトと学業の両立の困難さは施設退所者の中退率の高さに現れています。(施設退所者の大学・専門学校等の中退率:約30%、全国平均:約10%)
今回、8人ものカナエルンジャーの卒業を見届けられたことを本当にうれしく思います。
参加者のひとりが卒業生に贈った言葉です。「カナエルンジャーのみなさんは他の学生よりもたくさんの辛い思いや苦労をしてきたかもしれない。でもその経験はこれからの人生で財産になると思う。社会へ出たときに必ず役に立つ。人の痛みがわかること、困難にぶつかってもくじけないことの大切さをみなさんは人一倍知っている。自信を持ってこれからの人生を歩んでほしい。」
彼らをロールモデルとして、まだ施設で暮らす彼らの後輩たちが夢を叶える勇気を持てるようになることを願っています。カナエールはこれからも施設から進学を目指す若者たちを支援していきます。