【児童養護施設の若者の夢を応援する120日】 カナエール2017ボランティア募集中!
児童養護施設や里親家庭から進学する若者たちのスピーチコンテストを、来年も東京・横浜・福岡で開催します。
コンテストまでの120日間、若者たちとチームを組み、原稿作りやスピーチトレーニング、紹介映像作りなどを通して若者をサポートするボランティアを募集しています。
昨年のコンテストに出場した“むーみん”(コンテスト時、高校三年生)から届いた、応援者の方々へ向けたお手紙をご紹介します。
自分はひとりじゃない
私は始め、カナエールに参加することに対して抵抗がありました。
自分の思っていることを人前で堂々と話したことが無かったし、話したいとも思っていなかったからです。スピーチの中でも述べましたが、私は児童養護施設にいることを人に話したくないのです。
ですが、かたくなにそう思っていたのはカナエールに参加する前までです。一緒に過ごしたルンジャー(他のコンテスト出場者)やエンパワ(社会人ボランティア)の方々は誰も私を「施設の子」扱いしなかったので、一緒にいるときとても楽でした。また私の様な年齢の人が沢山いて、いろんな考えが聞けました。そして自分はひとりじゃないのだと元気づけられました。
私の考えは本当にひねくれていて、聞きいれてくれた方々にどう思われるか不安もありました。でもそんな不安は無駄でした。コンテストが終わった後、たくさんの方にメッセージをもらい、その内容は全て私の背中を押してくれるものでした。あのメッセージカードは私がこれからの人生でつまずいた時、折れそうになった時、読み返したいと思います。本当にありがとうございます。
カナエールを通して得たことは全て私の強みとなり、今後の人生にいかされていると感じています。自分が施設出身だろうが、気にせず私を私として見てくれる人は沢山いました。今まで、そんな人もいるということを知っていながらも怖くて向き合うことが出来ず、一人で勝手に下を向いていました。そんな中カナエールに参加し、今まで感じていた恐怖心が少しずつほどけていきました。カナエールに参加して皆様の前でスピーチすることが出来て本当に良かったです。ありがとうございます!
カナエールは希望格差のない社会を目指しています
親からの虐待や経済的事情により、家庭を離れて児童養護施設で暮らす子どもたちは18歳で施設を出てひとり立ちしなければなりません。彼らの大学等への進学率は23%(全国平均71%)※1、進学後の中退率は21%(全国平均の約3倍)※2。親を頼ることができない彼らは、学費と生活費を自分で用意しなければならず、進学できたとしても学業とアルバイトの両立に心身ともに疲れ切ってしまうのです。
※1 厚生労働省「社会的養護の現状について」2015年調べ
※2 NPO法人ブリッジフォースマイル2015年調べ
カナエールは彼らの抱える「希望格差」を解消するため、「資金=奨学金」と「意欲=応援」でサポートします。 スピーチコンテストのチケット代は奨学金に充てられます。 大勢の観客の前で自分の夢を語るという、大きなチャレンジを乗り越えること、そしてたくさんの応援する人たちの存在を感じることが、自己肯定感や夢への意欲を高めます。
2017年度のボランティアを募集しています
7年目を迎えるカナエール。来年もスピーチコンテストを6月に東京、7月に横浜、福岡で開催いたします。コンテストに出場する若者たちをサポートする社会人ボランティアを募集します。
説明会を下記日程で実施します。昨年度のボランティア経験者も参加しますので、活動についての感想なども直接ご質問いただけます。たくさんの方のご参加をお待ちしています。
12月4日(日) 13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水) 19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木) 19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日) 13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
説明会への参加のお申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。