【カナエール2017】元施設出身者から見たカナエールボランティア

カナエールボランティアのメンバーに、過去に児童養護施設・自立援助ホームで過ごした経験を持つメンバーがいます。
私も過去に児童福祉の養護を受けた者の一人です。
私が施設を退所後、大学に進学したのは今から9年前の2007年。
当時は、奨学金の選択肢が乏しく私が受けることができたのは「日本学生支援機構」の奨学金のみでした。
卒業して5年経った今でも毎月2万円の返済を続けています。
奨学金を受けていた学生時代もギリギリの生活。
卒業してから社会人2年目までは、頂けるお給料も高くはないため、苦しい生活が続きました。
生活も仕事も安定してきた頃、自分のような生い立ちの子どもたちに寄り添える支援ができないかと探し、
3年前に出会ったのが「カナエールボランティア」でした。


カナエール1年目の役割は、カナエルンジャーのスピーチ前に上映する動画制作担当のクリエイター。
ビデオカメラ越しに映る高校生カナエルンジャーが
「夢について」、「苦しい過去について」自分と向き合い、成長する姿を目の当たりにした時は、感動と達成感の気持ちでいっぱいになりました。
それと同時に、血のつながりもない、育った環境もまったく違うたくさんの大人たちが本気になって、カナエルンジャーと一緒に泣いたり笑ったりしている姿を見て、自分のことのように考えてくれる大人がそばにいて、応援してくれている光景を見て、私はとても羨ましい気持ちになりました。
 

なぜなら、施設を退所すると、苦しい時・悲しい時に話しを聞いてくれる親や頼れる親がいないため、一人で乗り越えなくてはいけないことが多いからです。
お金の支援も必要ですが、施設出身者や里親家庭の出身者には「信頼できる大人との継続的関係」が重要だと思います。
カナエールは奨学金の支援だけではなく、カナエルンジャーにとって大切な、人との繋がりも築けるプロジェクなので、私はカナエールボランティアを続けています。
私と一緒にカナエールボランティアをやりませんか。

(レポート:実行委員 ゆきまる)


12月~1月にかけて、カナエール2017のボランティア説明会を実施いたします。
みなさまのご参加をお待ちしています
12月4日(日)  13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水)  19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木)  19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日)  13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
ボランティア説明会への参加申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。