いま、わたしにできること
あの時から、5年。
カナエールとの出会いは、継続サポーターをしている友人からスピーチコンテストへ誘われたことがきっかけでした。
学生時代に遊戯ボランティアで児童養護施設の子どもと関わっていてたわたしは、18歳の子たちがどんな夢を持っているのか興味があり、見に行くことにしました。
カナエールの仕組みもよくわからず出向き、会場で理解したことは、カナエルンジャー1人に3人の大人がチームを組んでコンテストに挑んだ、ということ。一緒に生活している人でもなく学校で会う人でもない、きっとスピーチコンテストに出るために初めて出会った4人が120日間、カナエルンジャーの夢について語る、スピーチという作品を作り上げること。
とっても面白そうだなと思いました。いつかわたしも「エンパワ」をやってみたいなと。
二度、スピーチコンテストのステージの端でカナエルンジャーを見守りました。いまは、一緒にステージに立った彼らが健康でいられることを願い、進学先で楽しく生活している姿を見守っています。
わたしは『ハチドリのひとしずく』のように「私は、私にできることをしているだけ」という思いでボランティア活動をしています。応援できる仕組みがあって、お金や顔の見える支援を必要としている子どもがいる。彼らを応援したい気持ちと活動に費やせる時間が、いまのわたしにはある。いま、わたしにできることをしていく。
以前、カナエルンジャーの一人から“カナエールがなければ進学を諦めていた”という言葉を聞きました。自分の夢を叶えるためにはどう行動するか。進学の資金を得るためにどの手段を選ぶか。その選択肢の一つに、カナエールがあります。彼らも「自分にできることを挑戦している」のだと思います。
わたしが継続してボランティアをしているのは、特定のカナエルンジャーとだけ関わっていたいのではなく、国が抱えている社会的養護の課題と向き合っていきたいからです。
現在は様々な奨学金が増えて進学という選択肢は増えています。ですが、奨学金だけが増えても、進学したいと思う誰もが進学できるとは限りません。
18歳の時、親でもなく先生でもなく、自分のことを考えてくれる第三の大人がいること。ただただ話を聞いてくれる大人がいること。
自分が18歳だったときにそんな大人がいてくれたら、どんな話をしたいですか?
いま、18歳の子があなたに夢を語ってくれたら、なんて声をかけますか?
ボランティアを続けていても彼らに特別な何かをしてあげられるわけではないけれど、一緒に考えることができる。彼らの人生のほんの一部だけど、関わることができる。カナエールの強みは、資金面だけでなく進学先を卒業するまで意欲面もサポートすることです。
わたしにできることは、多くの人にカナエールの活動を知ってもらい、カナエールに関わる人のことを伝えること。
いま、あなたにできることはなんですか?
12月と1月にカナエール2017のボランティア説明会を実施いたします。
みなさまのご参加をお待ちしています。
12月4日(日) 13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水) 19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木) 19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日) 13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
ボランティア説明会への参加申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。