夢はつづく、カナエールもつづく
私のカナエール初参加は2015年。カナエルンジャーのサポートボランティア(エンパワ)メンバーとして、ビデオ撮影・作成を担当するクリエイターを担当しました。
カナエルンジャーは、当時はまだ幼さが残る18歳。合宿の時には、他のカナエルンジャー達とブランコで楽しそうに遊んでいて、可愛いなぁと思いながらビデオ撮影していたのを覚えています。
コンテスト本番前は、緊張で昼ご飯ものどを通らなかった彼でしたが、スピーチ本番では前代未聞の「一発ギャグ」を見事に決め、それまでで最高の出来のスピーチを披露してくれました。
そんな彼も、もう20歳。夢をかなえてTV番組の制作スタッフになり、忙しい日々を送っているようです。
スピーチコンテスト終了後も、2年間、私たちは毎月1回の面談で顔を合わせてきました。
面談といっても固くるしいものではなく、お互いの近況報告です。「どんなカノジョがほしいか」なんて話で盛り上がったこともあれば、エンパワメンバーの転職話を聞いたり、みんなで一緒に夕飯を作って食べたり。
そうやって彼の顔を見て話を聞ける月1回の面談が、私はとても楽しみでした。
就職の悩みをぽつぽつと話してくれたこともありました。
TVの仕事はとてもハードです。コンテストでは、スピーチ作成にあたって、夢の職業についている方にインタビューをするのですが、その中でも、仕事のハードさについては何度も話に出ていました。
それでも、周囲の人とも相談しながら、ハードな職場であることは覚悟の上で、自分が一番やりたい仕事につくことを自分で決めて、飛び込んでいった彼。この2年で本当にたくましくなったなと思います。
卒業したのでもう月1回の面談はないけれど、これからは友人同士として(年齢はかなり離れていますが(笑))会うことができます。
先日は久しぶりにチーム全員で集まって、初めて一緒にお酒を飲みました。彼は楽しそうに仕事の話をしてくれました。そして最後は、なつかしそうにスピーチコンテストの時の話をしていました。
また夏ごろの再会を約したので、その時が楽しみです。
彼の職業人生は始まったばかり。だから彼のカナエールはまだまだ続いています。
そしてこうやってゆるやかにつながりながら、私たちは彼の夢を応援し続けていきます。
だから、私のカナエールもずっと続いていくのだと思うのです。
(実行委員:はるはる)