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カナエールボランティアをやったキッカケと、良かったこと、大変だったこと、でもやっぱり良かったこと

2016年のカナエールボランティアで、東京イエローのマネージャーを勤めました、ヤーテツです。
僕のカナエールでの経験を、ブログを見ていただいてる方にシェアさせてください。

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◆キッカケ◆
僕がカナエールボランティアをやった理由は、“友人投稿を見て”でした。
もちろん、活動内容にも興味はありましたし(存在を知ってから調べました)、誰かの力になれるなら。と思っていたのもあります。
でも、一番の理由は、“募集をしていたから”です。
このブログをご覧になった方も、きっと、僕と同じように、友人のシェアや、いいね!や、投稿がキッカケなのではないでしょうか??
僕は、最初読んでみて、『よく分からない』が、正直な感想でした。笑
でも何か気になって読んだのだから、まずは説明会行ってから判断しよう!
そう思いました。
僕は、『知らないのに判断しない』というのをポリシーとしています。
だってそれは先入観だから。イメージだから。
知ってからの判断こそ価値があると思い、去年の今頃、説明会に足を運んだのを覚えています。

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説明会の内容は割愛しますが(来て判断して欲しいから。笑)、
僕が考えるボランティア像にとても近く、共感をしました。
もう、やる以外の選択肢はありませんでしたね。
実際にやってみて、こんなにも、やって良かった!来年もやりたい!と思ったボランティアは初めてでした。
 
 
◆やって良かったこと◆
何が良かったかって、大きく2つあります。
(1)カナエルンジャー(高校生)と長期で関われる
(2)いわゆる、“してあげるボランティア”ではなく、“一緒に取り組むボランティア”
それぞれ、詳しくお伝えします。
(1)カナエルンジャー(高校生)と長期で関われる
これは、今まで様々なボランティアをしましたが、終えた後にいつも思っていました。
「やった意味、あるのかな〜?」って。
それはもちろん、自分にとってではなく、相手にとって。
(否定するつもりではなく)たった数時間のボランティアで、何が出来たのか??
もちろん、無意味ではないと思います。
でも、相手の人生にとって、どれだけの影響があったのかを考えると、僕には疑問が残りました。
カナエールは、120日のプログラムですので、長期で関われます。
その後も、卒業まで繋がるプログラムもあります。
これは間違いなく意味がある!と思いましたし、終わってからもその思いは変わりません。
むしろ、確信に変わっています。

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(2)いわゆる、“してあげるボランティア”ではなく、“一緒にやるボランティア”
これも(1)と重複するかもしれませんが、よくある話で、
水の無い国に、井戸を掘りに行くのか。井戸の掘り方を教えに行くのか。という話があると思います。
僕は、井戸の掘り方を教えに行きたいです。
カナエールは、正にこの考え方だと思います。
高校生がゲストで、何かを“してあげる”のではなく、一緒に本気で取り組む』のです。
きっと、彼等、彼女等の、一生に影響する時間だったと思います。

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◆正直、大変だったこと◆
でも、僕の仕事は、土日がメイン。
正直、大変ではありました…。
スケジュール以外にも大変だったのが、やはり距離感。
高校生と、本気で向き合い、一緒にスピーチに向かって努力する。
時に意見が分かれたり、どこまで突っ込んでいいものか。その線引きが大変でした。
僕らはサポートであって、主役ではないのだから。
本人のやる気があってこその、カナエールなのは間違いありません。
当然、こっちが強要するものではないし、どっちが正しいとかもない。
カナエルンジャーも、僕らも、それぞれ違うバックボーンだからこその大変さは、何となくイメージ出来ると思います。

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◆それでも、やっぱり良かったこと◆
大変なこともあったけど、それでもやって良かったと思えるのは、最後にもらった、カナエルンジャーからの手紙ですね。
最高のチームだった。って。
大変だったことが全て吹っ飛びましたね。
いや、流れましたね。目の汗と共に。笑

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そして最後に、もう一つやって良かったことが。
それは、自分の知らない世界を知れたことです。
児童養護施設について、僕は何も知りませんでした。
芦田愛菜ちゃんのドラマ、“明日、ママがいない”で見たくらいでした。
どんな状況で、頑張ってる人がいる。
自分が担当したカナエルンジャーだけでなく、
20人の夢を応援できるって、とても素晴らしいことだな。と。
彼等、彼女等へ、少しでも力になりたい方へ。
カナエールボランティアはもちろん、継続サポーター(寄付金支援者)として、観客として、一緒にカナエルンジャーに関われたら。
そしてもっともっと広がれば嬉しく思います。

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(レポート:2016年カナエールボランティア ヤーテツ)

12月~1月にかけて、カナエール2017のボランティア説明会を実施いたします。
みなさまのご参加をお待ちしています。
12月4日(日)  13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水)  19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木)  19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日)  13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
ボランティア説明会への参加申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。

「一生孤独で過ごすつもりだった」-ボランティア代表を経験して変わったこと-

今年の6月25日、四谷区民ホールでカナエール2016東京を開催しました。
カナエルンジャーのスピーチが終わり、コンテストの終盤に差し掛かった頃、ボランティア代表として自分の想いを会場の皆様にお話しさせていただきました。

「最後にみなさんへメッセージがあります。 生まれの不平等は誰にでもあります。」
「実際、僕がそうでした。 高校の頃、母親が失踪し、借金で進学に苦労した過去があります。」

このフレーズ、覚えていますか?
カナエールの120日間、そして東京ボランティアを経て私自身がどう変わっていったのか、ブログに書かせていただきました。
 
一生孤独で過ごすつもりだった。
高校2年生(当時17歳)の秋、母親が失踪しました。
期末テストの最中、数日間かけて探し回りましたが、見つけることはできませんでした。
それからの日々は、昨日まで当たり前にあった日常がめまぐるしく変化していきました。
それは今でも鮮明に覚えています。
味わったことのない失望感。これからどうするべきかという不安。
「もう誰にも頼れない。自立しないと。一人で生きていけるようにしないと。気持ちを強くもたないと。」
あの頃を振り返ると、とても漠然とした決心だなぁと思います。
でもその頃の決心から、心のどこかにある孤独感と過ごすようになりました。
 
カナエールとの出会い。心から信頼できる仲間と出会えた。
カナエールのボランティアに参加することになったのは偶然でした。
社会人2年目になった頃、会社の取引先の方からのお誘いです。
「今週末に2015年度カナエールのクリエイター担当の打ち上げがあるんですが来ませんか?」
あまりに唐突なお誘いでしたが、以前から2回ほどカナエール横浜を観たことがあり、ボランティアに興味があったため参加をしました。
 
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いざ参加してみると、そこには裏表のなく接してくれる大人たち。
初対面だったこともあり、「大丈夫かな?」と思う気持ちと少しの胡散臭さは感じましたが、
自分が作った映像のことをあまりにも楽しく話すボランティアの方々がとにかく暖かかったです。
「この人たちは何だか安心できる。」
なんとなく感じた安心感にホッとし、その時少しだけ孤独感から抜け出すことができました。
 
私はこの打ち上げの場で、2016年度カナエールのボランティアとして参加することを決意し、現在に至ります。
「もしお誘いがなかったら」と考えると、この偶然の連続に感謝の気持ちでいっぱいです。
その時出会ったみんなは、今では心から信頼できる仲間になりました。
 
社会全体を「家族」として考える。

「自分だけでどうにもならないことは、みんな で補っていけばいい。」
「エンパワもいるし、会場のお客さんもいる。 社会みんなで助け合っていけばいいと思っています。」

このフレーズは私がスピーチでお話ししたことです。
そして、ずっと孤独感と過ごしてきた自分がカナエールに参加して気がついたことです。
 
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私はカナエールの120日間を「家族づくり」だと思っています。
社会的養護を受けている子どもたちは、18歳になったら自立して生きていかなければいけません。
しかしながら、誰の力も借りずに生きていくことはできません。
だから「寄り添ってあげる」大人の存在が必要です。
それは、家族が何のスキルも必要なく一緒に生活をしているように、
「見守っててくれる大人がいるんだ」ということが伝わればいいと思っています。
 
子どもたちのために、もっとたくさんの大人の力が必要です。
 
2017年度のボランティア一緒にやってみませんか?
7年目を迎えるカナエール。来年もスピーチコンテストを6月に東京、7月に横浜、福岡で開催いたします。現在、コンテストに出場する若者たちをサポートする社会人ボランティアを募集しています。
説明会を下記日程で実施します。昨年度のボランティア経験者も参加しますので、活動についての感想なども直接ご質問いただけます。たくさんの方のご参加をお待ちしています。
12月4日(日)  13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水)  19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木)  19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日)  13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
説明会への参加のお申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。
 
(レポート:実行委員 ダル)

いま、わたしにできること

あの時から、5年。
カナエールとの出会いは、継続サポーターをしている友人からスピーチコンテストへ誘われたことがきっかけでした。
学生時代に遊戯ボランティアで児童養護施設の子どもと関わっていてたわたしは、18歳の子たちがどんな夢を持っているのか興味があり、見に行くことにしました。
カナエールの仕組みもよくわからず出向き、会場で理解したことは、カナエルンジャー1人に3人の大人がチームを組んでコンテストに挑んだ、ということ。一緒に生活している人でもなく学校で会う人でもない、きっとスピーチコンテストに出るために初めて出会った4人が120日間、カナエルンジャーの夢について語る、スピーチという作品を作り上げること。
とっても面白そうだなと思いました。いつかわたしも「エンパワ」をやってみたいなと。
さらに読む

ボランティアはじめてみようかな -前編「偶然と必然と」-


「カナエールのボランティアをやってみよう」
そう覚悟を決めるまで、私の場合には1年半の時間が必要でした。
そもそもカナエールを知ったきっかけは、ひとつの偶然でした。
一昨年の春先、飲み仲間”おもろい兄貴分たち”や、学生時代の同級生が、それぞれ別のタイミングで「今ボランティアで関わっているスピーチコンテストがあるんだけど、よかったら一度おいでよ」と誘ってくれたこと、そして、ちょうどその前後にいくつかのメディアでも取り上げられているのにも触れて、はじめて横浜の会場に足を向けることにしてみたのです。
うたぐり深い私は、正直言って「もしかしたら、こういう取組ってすごく胡散臭いかもしれないなあ」と半分思っていました。まあでも、信頼できる知り合いがやっているし、メディアにも出てるんだったら、まずは行ってみようかなと軽い気持ちで出かけたというのを覚えています。
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そして、コンテストを経て、翌日に自分がFacebookに書き留めた感想は、以下のようなものでした。
—–
(2014年7月7日)
なんというか、様々な感情がないまぜになって、言葉になりませんでした。
若者たちの一言一言から、18歳を境に施設から退所しないという現実や、そしてそれを乗り越えてでも前を向こうと意思を持ち続けるのがどれほど困難なものなのかというのが、自分の想像をはるかに超える大きなものだと伝わってきて、ただただ圧倒される一方でした。
そして、このサポートを地道に支え続け、長期間継続できるよう一生懸命仕組をまわしている大人たち。理念だけではなく、この仕組や継続への執拗なこだわりも含めて素晴らしい取り組みだと思います。
では、自分に何ができるのか?何がしたいのか? ダイレクトに受け取った様々な気持ちをまずは整理して、今年後半でちゃんと考えたいと思います。
—–
その日確かにもらった種火は、でも、すぐに自分がすぐにボランティアとして、実際にカナエールに参加することにまではつながりませんでした。
今から振り返ると、そもそもボランティア自体全く経験がなかった自分には、まだカナエールは舞台上で大人と子どもが「スピーチ」という作品を発表する、半ばキラキラした縁遠い場所としか感じ取れていなかったのです。
いわば、その日1日見たこと感じたことは、まだ自分の中では「ひとつの偶然」でしかなかったように思います。
偶然の出来事を必然にかえることは、ちょっとした変化に一歩踏み出すと決めなくてはいけません。(それは自分にとってはまた別のストーリーでしたので、日を改めて書きたいと思います)
ただ、まずは偶然というきっかけがなくては何もはじまりません。
このブログをここまで読んでいただいている(ありがとうございます)のも、皆さんにとっては、何かにつながるひとつの偶然かもしれません。
もしよかったら、説明会に足を運んでみませんか?
(レポート:実行委員 おじゃる)


12月~1月にかけて、カナエール2017のボランティア説明会を実施いたします。
みなさまのご参加をお待ちしています。
12月4日(日)  13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水)  19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木)  19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日)  13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
ボランティア説明会への参加申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。

【カナエール2017】あなたの夢はなんですか?

「あなたの夢は何ですか?」
そのような問いかけをされたら、何と答えますか?
答えはすぐ見つかるでしょうか?
小さい頃には、当たり前のように聞かれていた
「大きくなったら何になりたい?」
という質問は、大人になるにつれて、聞かれる機会が減り、
自分の夢について考えることも少なくなってしまったように思います。
カナエールスピーチコンテストでは、児童養護施設の子どもたちが、自分の夢についてスピーチします。
スピーチコンテストまでの120日間を通して、夢への想いは次第に強まっていきます。
そんな子どもたちをサポートするのが社会人ボランティアの役割です。
彼らの夢へのひたむきな想いと向き合い続ける120日間。
社会人ボランティアも、自分自身について、自分の夢について向き合い続ける120日間になるかもしれません。
120日後、もう一度、自分の問いかけてみてください。
「あなたの夢はなんですか?」
スピーチコンテストまで、最も近くで見守り続けた児童養護施設の職員の方からはこんなお手紙をいただきました。
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私はカナエールへ応募するために児童と書類を作成した際に、児童の夢を叶えたい熱い気持ちが伝わってきたと同時に、進学するためには多大な資金が必要であると思い知らされたことが印象に残っています。進学をするためにアルバイトで資金を貯めていたのですが、稼ぐことのできる金額は限られていますし、家族からの支援も難しい状況で、職員もどのようにお金を工面すればよいか頭を悩ませていたところでした。
カナエールの奨学金があれば、施設を退所した後の生活が楽になるかもしれない、そう思い応募を決めました。スピーチコンテストに出場することが条件で、日々の生活も忙しいのにさらに忙しくなってしまうのではないかと心配していましたが、当の本人たちに迷いはありませんでした。3月に行われた合宿では自分の生い立ちと向き合い、大変だったと本人たちも話していましたが、合宿を通して芯が強くなったように思います。実際に活動が始まってからも、学校やアルバイトなどとも上手く両立していました。弱音を吐くこともありましたが、休むことなくスピー
チコンテストに向けてひたむきに努力する姿に心を打たれました。児童たちがここまで頑張ることができたのはエンパワチームとスタッフの方々の支えがあったからだと思っております。
コンテストが近づくにつれ練習量も多くなる中、遅くまで原稿の確認やスピーチの発声練習に付き合うことは並大抵のことではないと思います。また、技術だけではなく、緊張や不安を解きほぐすような言葉を掛けて精神的なサポートもしてくださいました。施設内だけでは難しい事であったと思いますし、児童らも安心してコンテストに臨めたと思います。
そのような支えがあったからこそ、当日のコンテストは普段見ることのない児童の姿を見ることが出来ました。家族への想いや、夢への情熱など、職員には見せない児童らが抱えている思いを聞き、感動で涙が止まりませんでした。
児童らもこのカナエールの活動を通して大変貴重な体験をし、自身の成長につながったことかと思います。充実感や達成感を得ることができ、後輩たちにもぜひおすすめしたいと話しておりました。児童の成長を見ることができ、職員としてもとても嬉しい気持ちでいっぱいです。このような機会を作って下さり、支援してくださった各関係機関の方々にこの場をお借りしてお礼を申し上げます。
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夢と向き合う120日間、過ごしてみませんか?
カナエール2017では、社会人ボランティアを募集しています。
ぜひたくさんの方のご参加をお待ちしています。
12月 4日(日) 13:00-15:00 東京大手町
12月 7日(水) 19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月 5日(木) 19:30-21:30 東京大手町
1月 8日(日) 13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
説明会への参加のお申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。

【カナエール2017】非現実的な120日間

カナエールに参加してまず驚くのが、色々なバックグラウンドを持った社会人の方々が参加していることです。
会社員として民間企業に勤める人、主婦、フリーランス、弁護士、医者 等々…
様々な人が集うカナエールは、大人だけではなく、子供たちにも非現実的な毎日となるようです。
 
カナエールでジャーナリストになりたいと語ってくれた「けーたろー」からお手紙が届きました。


皆様いかがお過ごしでしょうか。僕はスピーチコンテストが終わってからは、受験勉強に追われる毎日です。
先日のスピーチコンテストに於きましては、多々至らぬ点もあったかと思いますが、最優秀賞を頂くことができました。
今日このような賞を頂くことができたのは、エンパワの方々はじめ、多くの方のご支援あってのことだと思っております。
本当にありがとうございました。
コンテストまでの120日間を振り返ってみますと、たくさんの思い出が蘇ってきます。
この120日間は本当に非現実的な毎日の連続でした。普段関わるはずのない多くの大人の方と接することができました。
エンパワの方々ブリッジフォースマイルの方、世界中を飛び回りご活躍されている記者の方々など。
様々な方と多くのお話しをすることができました。そんな中で僕は確実に成長することができました。重ねて御礼申し上げます。
最後になりますが、今回ステージに立つことのできなかった仲間たち、まだ夢を見つけられていない仲間たち。その一人ひとりの無念と苦悩を思わずにはいられません。
そんな仲間たちの為にも、僕たちの手で支援の輪を広げてゆきましょう。まだまだ未熟者ではありますが、今後ともよろしくお願い致します。


今年もボランティアメンバーとカナエルンジャーの素敵な出会いがありますように。
そんな出会いの第一歩である説明会を、来週から7回の予定で実施します。たくさんの方のご参加をお待ちしています。
12月 4日(日) 13:00-15:00 東京大手町
12月 7日(水) 19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月 5日(木) 19:30-21:30 東京大手町
1月 8日(日) 13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
 
説明会への参加のお申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。

【カナエール2017】元施設出身者から見たカナエールボランティア

カナエールボランティアのメンバーに、過去に児童養護施設・自立援助ホームで過ごした経験を持つメンバーがいます。
私も過去に児童福祉の養護を受けた者の一人です。
私が施設を退所後、大学に進学したのは今から9年前の2007年。
当時は、奨学金の選択肢が乏しく私が受けることができたのは「日本学生支援機構」の奨学金のみでした。
卒業して5年経った今でも毎月2万円の返済を続けています。
奨学金を受けていた学生時代もギリギリの生活。
卒業してから社会人2年目までは、頂けるお給料も高くはないため、苦しい生活が続きました。
生活も仕事も安定してきた頃、自分のような生い立ちの子どもたちに寄り添える支援ができないかと探し、
3年前に出会ったのが「カナエールボランティア」でした。


カナエール1年目の役割は、カナエルンジャーのスピーチ前に上映する動画制作担当のクリエイター。
ビデオカメラ越しに映る高校生カナエルンジャーが
「夢について」、「苦しい過去について」自分と向き合い、成長する姿を目の当たりにした時は、感動と達成感の気持ちでいっぱいになりました。
それと同時に、血のつながりもない、育った環境もまったく違うたくさんの大人たちが本気になって、カナエルンジャーと一緒に泣いたり笑ったりしている姿を見て、自分のことのように考えてくれる大人がそばにいて、応援してくれている光景を見て、私はとても羨ましい気持ちになりました。
 

なぜなら、施設を退所すると、苦しい時・悲しい時に話しを聞いてくれる親や頼れる親がいないため、一人で乗り越えなくてはいけないことが多いからです。
お金の支援も必要ですが、施設出身者や里親家庭の出身者には「信頼できる大人との継続的関係」が重要だと思います。
カナエールは奨学金の支援だけではなく、カナエルンジャーにとって大切な、人との繋がりも築けるプロジェクなので、私はカナエールボランティアを続けています。
私と一緒にカナエールボランティアをやりませんか。

(レポート:実行委員 ゆきまる)


12月~1月にかけて、カナエール2017のボランティア説明会を実施いたします。
みなさまのご参加をお待ちしています
12月4日(日)  13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水)  19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木)  19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日)  13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
ボランティア説明会への参加申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。

【児童養護施設の若者の夢を応援する120日】 カナエール2017ボランティア募集中!

児童養護施設や里親家庭から進学する若者たちのスピーチコンテストを、来年も東京・横浜・福岡で開催します。
コンテストまでの120日間、若者たちとチームを組み、原稿作りやスピーチトレーニング、紹介映像作りなどを通して若者をサポートするボランティアを募集しています。
昨年のコンテストに出場した“むーみん”(コンテスト時、高校三年生)から届いた、応援者の方々へ向けたお手紙をご紹介します。
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自分はひとりじゃない
私は始め、カナエールに参加することに対して抵抗がありました。
自分の思っていることを人前で堂々と話したことが無かったし、話したいとも思っていなかったからです。スピーチの中でも述べましたが、私は児童養護施設にいることを人に話したくないのです。
ですが、かたくなにそう思っていたのはカナエールに参加する前までです。一緒に過ごしたルンジャー(他のコンテスト出場者)やエンパワ(社会人ボランティア)の方々は誰も私を「施設の子」扱いしなかったので、一緒にいるときとても楽でした。また私の様な年齢の人が沢山いて、いろんな考えが聞けました。そして自分はひとりじゃないのだと元気づけられました。
私の考えは本当にひねくれていて、聞きいれてくれた方々にどう思われるか不安もありました。でもそんな不安は無駄でした。コンテストが終わった後、たくさんの方にメッセージをもらい、その内容は全て私の背中を押してくれるものでした。あのメッセージカードは私がこれからの人生でつまずいた時、折れそうになった時、読み返したいと思います。本当にありがとうございます。

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カナエールを通して得たことは全て私の強みとなり、今後の人生にいかされていると感じています。自分が施設出身だろうが、気にせず私を私として見てくれる人は沢山いました。今まで、そんな人もいるということを知っていながらも怖くて向き合うことが出来ず、一人で勝手に下を向いていました。そんな中カナエールに参加し、今まで感じていた恐怖心が少しずつほどけていきました。カナエールに参加して皆様の前でスピーチすることが出来て本当に良かったです。ありがとうございます!

カナエールは希望格差のない社会を目指しています
親からの虐待や経済的事情により、家庭を離れて児童養護施設で暮らす子どもたちは18歳で施設を出てひとり立ちしなければなりません。彼らの大学等への進学率は23%(全国平均71%)※1、進学後の中退率は21%(全国平均の約3倍)※2。親を頼ることができない彼らは、学費と生活費を自分で用意しなければならず、進学できたとしても学業とアルバイトの両立に心身ともに疲れ切ってしまうのです。
※1 厚生労働省「社会的養護の現状について」2015年調べ
※2 NPO法人ブリッジフォースマイル2015年調べ
カナエールは彼らの抱える「希望格差」を解消するため、「資金=奨学金」と「意欲=応援」でサポートします。 スピーチコンテストのチケット代は奨学金に充てられます。 大勢の観客の前で自分の夢を語るという、大きなチャレンジを乗り越えること、そしてたくさんの応援する人たちの存在を感じることが、自己肯定感や夢への意欲を高めます。
2017年度のボランティアを募集しています
7年目を迎えるカナエール。来年もスピーチコンテストを6月に東京、7月に横浜、福岡で開催いたします。コンテストに出場する若者たちをサポートする社会人ボランティアを募集します。
説明会を下記日程で実施します。昨年度のボランティア経験者も参加しますので、活動についての感想なども直接ご質問いただけます。たくさんの方のご参加をお待ちしています。
12月4日(日)  13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水)  19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木)  19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日)  13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
説明会への参加のお申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。

【カナエール2017】カナエルンジャーの動画を作ってみませんか?

カナエールスピーチコンテストに来場された方はご存知と思いますが、カナエルンジャーがスピーチをする前に、カナエルンジャーの日常や、カナエルンジャーの夢に関係する仕事をしている人へのインタビュー、彼らの友人や施設職員の一言などの3分間の動画が流れます。
この動画は、3人のカナエールボランティアの内、クリエイターが作成を担当します。
 
私は、過去に2回、カナエールボランティアをやり、2回ともクリエイターを担当しました。この動画を作成したくて、カナエールボランティアに参加したとも言えます。
1回目の時、写真が趣味でしたが、何かボランティアがやりたいと言うことと、動画が作成できるという内容で、直ぐにカナエールボランティア説明会にエントリしました。当時は、児童養護について何も知りませんでしたが、説明会やカナエールのボランティア活動の中で現状を学ぶことができます。本格的な動画を作成するのも初めてでしたが、実行委員のクリエイターチームの手厚いサポートで、撮影の仕方や編集の仕方も教えてもらえます。
 
カナエールボランティアには、マネージャ、メンター、クリエイターの3つの役割がありますが、私はクリエイターが最もカナエルンジャーの成長の変化を見ることができると思います。
こんなきっかけでカナエールボランティアを始めるのも有りと思います。
 
(実行委員:ゆき)


12月~1月にかけて、カナエール2017のボランティア説明会を実施いたします。
みなさまのご参加をお待ちしています。
12月4日(日)  13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水)  19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木)  19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日)  13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
ボランティア説明会への参加申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。

【手紙】「カナエールなんて面倒臭そう」-ここから始まった夢への一歩-

「今を境に人生が変わるかもしれない」
そう感じたことはありますか?

受験で合格したとき、就職が決まったとき、結婚したとき、出産をしたときなど、色んな場面で「人生が変わる経験」を一度はしたことがあるのではないでしょうか。

カナエールを通して、「人生が変わる経験」をした女の子がいます。
今年の6月に東京でスピーチをしたカナエルンジャーです。
彼女の未来と感謝をつづった手紙が届きました。

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「カナエールなんて面倒臭そう」

そんな風に思っていた私は自分が半年後にはエンパワーの皆さんと抱き合い、
嬉し涙を流すことになるとは思ってもみませんでした。

今年4月、私は大学に進学しました。高校2年生で施設に入所したために貯金はほとんどできず、
支援をしてくれるような親族もいない私が4年制の大学へ進学するためには奨学金の受給が不可欠でした。

カナエールは、私にとって進学資金を集める手段の1つ、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。

大学生活が始まり、忙しい毎日の中でスピーチコンテストの準備なんて私にできるのか。
そう思いながら、事務局の方から送られた「カナエール2016」の日程表を眺めていました。

そんな私にエンジンがかかったのは3月に行われた合宿でのことでした。
膝の手術で1ヶ月ほど入院していたため、私が自分のエンパワーさんとゆっくりお話をしたのはその時が初めてでした。

グループワークやフラッグ創りをしながら、私はそれまでで一番、自分のことを話せました。
それは「この人たちなら大丈夫」という安心感を抱くことができたからです。

楽しかったこと、辛かったこと、自慢できること、そして今でも後悔していること、、、
今まで胸の内に秘めていたことを声に出すことで私は体が軽くなったように感じました。

コンテストまでの道のりは私1人で乗り越えなければいけないものではないことを実感した私は、
その日やっとカナエルンジャーとしての第一歩を踏み出しました。

学校、アルバイト、膝のリハビリ、そしてカナエール、これらの両立は大変で、同時にとても充実していました。
私が忙しくとも充実した日々を過ごすことができた大きな理由の一つは、やはりエンパワーさんの存在でした。

住んでいる場所の関係であまり頻繁には会えませんでしたが、
だからこそ私はその時間をより大切にでき、一日一日が濃密なものになりました。
エンパワーさんとの一時はとても楽しく、スピーチの原稿作りも苦に思ったことは一度もありませんでした。

私たちは生きていく中で様々な人と出会い、関係を築いていきます。
けれど例え同じ時間をすごしたとしても自分の考えや感情を相手に100%伝え、共有することはできません。

私はそのことをもどかしく、時に寂しく思いながらも、人間の多様性を生み出すといった意味での必然性も感じています。
コンテスト当日、ステージの上で私の破裂しそうな心臓の音を聞き、興奮がない混ぜになって体の底から震えと共にせり上がってくる感覚を私が共有できたのは自分自身だけでした。

でも私はたくさんの人たちが私を応援してくれているということに気がつくことができました。
右斜め後ろに座る3人のエンパワーさんの緊張と励ましが確かに伝わってきました。

私たちは自分の思いを100%相手に伝えられないからこそ、相手の気持ちを読み取ろうとし、自分自身を伝えるために最大限の努力ができるのだと思います。

私はあのステージで私の大切な人たちに、私を応援してくださる方々に私のことを伝えるために、ベストを尽くすことができました。それは決して私一人では成し得なかったことです。
スピーチを終えた私は、悔しさや悲しみからではない涙に少し戸惑いました。
達成感、喜びからくるいわゆる「嬉し泣き」をしたのは、初めてだったかもしれません。

カナエールのスピーチコンテストを経て、私は大きく成長しました。原稿作り、大勢の人の前でのスピーチ、これらの経験は必ず将来の糧になると思います。
けれど今、あの時のことを振り返りながら、あのステージ袖での緊張を懐かしむ自分もいます。

これから先、年月が経つにつれて、記憶は段々と薄れていきます。どんな人がいたか、自分が何をスピーチしたのか、そういう事柄は後からいくらでも確認できます。
でもその時自分が感じたことは一度忘れてしまうと中々戻ってこないものです。
エンパワーさんと過ごした時間、出会った人たちとの思い出、そしてコンテスト当日の緊張とその何倍もの達成感を私は自分の中に宝物として留めておきたい、そう思います。

応援者の皆様、私たちの夢を応援して下さり、本当にありがとうございます。

カナエール事務局の皆さん、エンパワーの皆さん、いつも私たちを見守ってくださっていること、とても嬉しくて安心できます。母と施設の職員さん以外にも信頼できる、私たちを大事に思ってくれる人はいるのだと知ることができました。

これからも自分たちの未来に向かって、私たちは歩き続けていきたいと思います。

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12月~1月にかけて、カナエール2017のボランティア説明会を実施いたします。
みなさまのご参加をお待ちしています。
12月4日(日)  13:00-15:00 東京大手町
12月7日(水)  19:30-21:30 東京大手町
12月22日(木) 19:30-21:30 横浜
1月5日(木)  19:30-21:30 東京大手町
1月8日(日)  13:00-15:00 東京大手町
1月14日(土) 10:00-12:00 横浜
1月15日(日) 10:00-12:00 東京大手町
ボランティア説明会への参加申し込みは、以下のボランティア募集ページをご覧ください。